「ミス」一転、虚偽認める 石川容疑者 「小沢氏の指示ではない」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100116-00000070-san-soci

関係者によると、石川容疑者はこれまで、虚偽記載について、「衆院選出馬の準備で忙しくて記載を忘れていただけ。単なる記載ミス」と主張していたが、最近になって「わざと記載しなかった」と供述したという。その上で「小沢先生の指示ではなかった」とし、「理由は今は言えない」と説明しているという。さらに「池田容疑者に収支報告書の作成を相談され、『正しく書かなくていい』と指示した」とも供述しているという。

身柄を拘束されることは、特に、社会的地位が高い、ホワイトカラーと呼ばれているような人にとってはかなり辛いことで、特捜部が思い切り絵を描いて臨んでくるような事件では、身柄をとられがっくりと打ちひしがれている状況に、たたみかけるように自白を迫ってくるものです。絵が正しければ、正しい自白が引き出されることにつながることもありますが、絵が間違っていれば、取調べが可視化されていない現状では、虚偽自白が生まれ、一旦、虚偽自白が生まれると、関係被疑者に次々と連鎖して、後になって、こういった実態に疎い裁判所から、「相互に補強しあっている」などと評価されるような恐ろしい事態も生じかねません。
現在、進行中のこの事件を見ていると、特捜部の狙いが「小沢」にあることが疑いようもなく明らかになった状況の下で、そういった怖れというものを、過去に自分が経験した事件にも照らし、背筋に冷たいものが走るような思いで危惧せざるを得ないものがあります。