ゲレンデの主役、若者から中高年に交代

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091226-00000595-yom-soci

映画「私をスキーに連れてって」が公開され、空前のスキーブームとなった1987年から20年余り。
国内のスキー人口はピーク時の3分の1近くまで減り、スキー場の数も約2割減少。当時、ゲレンデの主役は若者だったが、近年はめっきり減り、中高年の姿が目立つようになった。

大学のスキーサークルも低調で、立命館大の公認団体は5サークル約130人。同大学学生部は「かつて夏はテニス、冬はスキーというサークルが数えきれないほどあったが、最近は大幅に減っている」という。

若者にとってネックになっているとみられるのが費用。2008年のレジャー白書によると、スキーに行った回数や費用の平均は年3・8回で計8万9000円。1回当たり約2万3000円と、ゴルフの約2倍かかる計算だ。

私が大学生の頃は、記事にあるような、「夏はテニス、冬はスキーというサークル」が多く、キャンパス内で、楽しげな学生が闊歩していたものでした。お揃いのスタジアムジャンパー(スタジャン)を着ている人が多かったのを覚えています。私自身は、そういう人々とは無縁で、汚いジャンパーを着て、六法や法律書が入ったバッグを肩にかけ、大学内をあてどなくさまよっていたものでした(昔、テレビで放映されていたアニメ「タイガーマスク」のエンディングのイメージですね)。当時から、スキーはお金がかかるものでしたが、「私をスキーに連れてって」といった声に応えるため、一生懸命アルバイトにいそしんだりして、若者はお金を貯めスキーに行っていたものでした。それが、時代の流れの中で状況が一変してしまったということになります。
かつてのような大衆のレジャーというよりも、今後は、ちょっと贅沢なレジャーとして、特に中高年層が、快適な宿泊先でスキーだけでなく温泉や食事等も楽しめる、といった方向を指向しないと、生き残りはなかなか難しそうな気がします。