http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091201k0000e040085000c.html
「シンプル・イズ・ベスト。宇宙へ行くのに最新技術は必要ない」。3回の宇宙航行経験のある若田光一さん(46)は、ソユーズをこう評する。これまで3回モデルチェンジしたが、基幹技術は1960年代の開発当時のまま。シャトルがグライダーのように滑空して地球へ戻ってくるのに対し、ソユーズはエンジンなどを切り離しカプセルだけで帰還する仕組み。ある飛行士はシャトルをオートマチック車、ソユーズをマニュアル車と比喩(ひゆ)する。
ソユーズは「ローテク」だが、安全性への信頼度は高い。
私自身も、最新技術ならより安全という意識にとらわれてきた面がありますが、ソユーズに関する記事を読んでいると、むやみに最新技術に飛びつかず、確かな技術に依拠して安全性を確保するということも、コスト面も含め、1つの方法として検討に値するということを感じます。
旧ソ連からロシアへと受け継がれてきた科学技術についても、学ぶべきところは大いに学ぶ必要があるでしょう。