http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200910170074.html
JR西によると、「ポリちゃん想定問答集」は、同社の安全運行に携わる担当者が作成した。この担当者は社内の調べに対し「自分の頭の整理のために会社の公式説明などをまとめた」と説明しているという。問答集は、神戸地検が同社を昨年10月と今年5月に家宅捜索した際に、押収した資料の中に含まれていたという。
またJR西は、兵庫県警や神戸地検の事情聴取に呼ばれる社員たちを対象に、事故の関係資料を配っていた。資料の中には、鉄道本部会議の議事録や、自動列車停止装置(ATS)の設置経緯、96年12月に起きたJR函館線脱線事故の概要のほか、すでに聴取された社員の供述内容も含まれていたという。
官僚的な組織であればあるほど、刑事事件にあたっても、この種の資料を作りたがる傾向がありますが、資料にすれば形になり、形になれば捜査機関の目にも触れる可能性が出てきて、押収されたりした場合に、口裏合わせ、罪証隠滅といったネガティブな評価を受けることにもつながる危険性が出てきます。そして、それが時には致命的な、取り返しがつかない事態にもなりかねないところが、刑事事件の怖さでもあります。
「ポリちゃん」云々というネーミングが、どこまで組織的なものかはよくわかりませんが、社会や被害者等に対しては表向き恭順の姿勢を示しつつも、裏ではぺろっと舌を出しているような、JR西日本という組織の体質をよく現しているという印象を受けるのは、おそらく私だけではないでしょう。