米軍、兵士のSNS利用規制で苦慮 情報漏れを危惧

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090807AT2M0700Q07082009.html

国防総省が、兵士によるインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用を規制すべきか否か、対応に苦慮している。海兵隊はこのほど、情報漏れなどの危険があるとしてSNSの利用を原則禁止すると通達。一方で若い兵士との対話や広報に有用との見方もあり、同省は近く具体的な方針をまとめる計画だ。
海兵隊の通達はSNSについて「敵に情報をさらし、作戦や通信の安全を侵す」などと警告した。ただマレン統合参謀本部議長らはSNSのフェースブックツイッターを利用しており、戦場からブログを更新する大将もいる。マレン議長はツイッターで「安全と透明性のバランスを取る必要があり、現在検討中だ。私はツイッターを続けるか?もちろんだ」とコメントしている。

米軍に限らず、どういった組織にもつきまとう、難しい問題ですが、情報というものは漏れるもので、インターネットが普及する前から漏れるものは漏れていて、インターネットを使わなくても漏れるものは漏れるわけですから、禁止するよりも、正しい、適切な使用方法を教育した上で、緩やかな監視下に置く、というのが賢明な方法でしょう。
こういったツールと、いかにうまくつきあい活用し、落とし穴に落ちないか、ということが、今後はますます問われる時代になることは間違いなく、全体の中ではごく一部にしか過ぎない、悪用、濫用事例を過大視し、インターネット利用に規制をかけ不自由なものにするという方法には賛成できません。