朝日新聞「ボーナス40%減」 業界に衝撃が走る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090523-00000000-jct-soci

部数伸び悩みに加えて広告収入の大幅減が続き、新聞社の経営が「待ったなし」状態に追い込まれている。朝日新聞では2009年夏のボーナス40%カットを目指す方針を打ち出し、読売新聞も大幅減の方向で動き出した。新聞各社はいよいよ人件費に踏み込まざるを得ないところにきた。

元朝日新聞の編集委員で経済ジャーナリストの阿部和義さんも、ボーナスカットの一番の原因は「広告収入の激減」だという。また、朝日新聞については「企業年金」の補填問題も大きいのでは、と指摘する。04年度以降の定年者について、年金の運用利率を5.5%から3.5%に引き下げているが、それでも追いつかない。金融危機による株価低迷など、運用状況の悪化が背景にある。

マスコミの一部における高給与、高待遇にはかなりのものがありますが、遂に、そういった一種の聖域にも手をつけざるを得ないほど事態は厳しいということでしょう。
米国で破たん寸前にまで追い込まれているGMでも、元従業員に対する好条件の企業年金が経営を大きく圧迫していることが繰り返し報道されていますが、日本でも同様の問題状況を抱えた企業は少なくないはずで、今後、経営をますます圧迫し、より大きく問題になる可能性は高いのではないかと思います。
人生の一つの理想モデルとして、寄らば大樹の陰、ということで、大きく力がある組織に依存し、安定し恵まれた人生を送る、というものがありますが、そういった人生モデルはなかなか困難なものになってきているように感じます。