相次ぐブログ『炎上』 安易さ、暴力性同居 中傷、一般人も標的に

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009021302000051.html

現状や問題点がわかりやすくまとまっていて、なかなか良い記事であると思います。

ウェブコンサルタントで「ブログ炎上」の著書がある伊地知晋一氏の話 ネット上の批判と誹謗(ひぼう)中傷の線引きは難しい。それを法で縛ろうとすると、表現の自由にも影響する。ネット上も公の場と同じという利用者の意識を育てる必要がある。

リテラシーの強化、ということは、やはり必要でしょうね。それ以外に、現状を改善するとすれば、発信者情報開示について、きちんと審査が行われつつ、より簡易かつ迅速に結論が出るような仕組みが必要でしょう。情報開示を求める者が個々のプロバイダ等に個別に請求するのは煩雑なので、紛争処理機関に出訴し開示が認められるという裁定が出れば、必要な調査が行われ発信者が特定されればその結果まで開示されるというところまでできるようにすべきではないかと思います。そういったスキームを、このあたりできちんと整備しておかないと、いつまでも、上記の記事にあるような状態が、抑止力も乏しいまま続き、表現の自由に脅威を与えるような方向での行き過ぎた解決が図られるということにもなりかねません。
この問題について、日本も、今、重大な岐路にさしかかっていると言えるように思います。