審議監、20万円商品券は「常識の範囲内」

http://www.asahi.com/national/update/0920/SEB200809200003.html

県警は、こうした金銭感覚が事件の背景にあるとみている。

一連の汚職事件を受けて、県教委がまとめた内部調査の報告書は「教員社会では、仲間の異動・昇進に際してのお祝いやお礼などの儀礼が慣習として根強く残っている」と指摘している。県警内部には、県教委のこうした「贈答文化」が事件の背景にあるとの見方がある。

収賄事件で、「社会的儀礼の範囲内」という主張(弁解)はよく出ますが、「金銭感覚が麻痺していたからだ」で片づけてしまっては、弁解が通ってしまいかねないので、それを排斥するための捜査、ということは不可欠でしょう。通常、一般的に行われていた贈答としては金額が大きすぎるなど、社会的儀礼とは言えない、という客観証拠を積み上げるとともに、そういった事情に関する被疑者らの認識についてもよく聞いて、賄賂性に関する故意を引き出しておかないと、公判運営が厳しくなりかねません。大分県警は、今一つその辺の事情がわかっていないようなので、大分地検による適切な指揮、指導及び真相解明が必要でしょう。