肥だめ絶賛、循環型社会ヒントは江戸時代 環境白書

http://www.asahi.com/national/update/0603/TKY200806030043.html

し尿は放置しておくと悪臭ばかりか感染症の源にもなる。しかし、し尿を肥だめに入れておくと嫌気性細菌の代謝作用で、安全な肥料として安定化された。こうして都市住民のし尿が肥料として農村に運ばれ、その肥料でつくられた作物が都市で消費されており、白書は「まさに循環型社会を構築していた」と絶賛している。

私の実家周辺は、現在では都市化しましたが、幼い頃は周囲に田園が広がるのどかなところで、田畑の中に「肥だめ」があるのは、ごく日常的な風景でした。そこから、柄の長い柄杓を使ってくみ取ったものを、畑の作物にまいて行く、という風景も日常的なものでした。都会生まれ、都会育ちの人には、イメージがわかないかもしれませんが。
江戸時代の人々としては、積極的に循環型社会を構築しようとしたわけではなく、物が乏しい中で、できるだけもったいなくないように活用していただけだと思いますが、現代に生きる我々として、確かに学ぶところは多々あるように思います。