私も元・名ばかり管理職

名ばかり管理職」訴訟、元課長に残業代など支払い命令
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080416-OYT1T00495.htm

最近、何かと話題の「名ばかり管理職」ですが、私自身、社会に出たときから「名ばかり管理職」でした。
検事に任官した際、管理職員に任命するとか指名する、といった妙な辞令をもらったので、これは何ですかと検察庁で聞いたみたところ、残業代を出さないために、検事は新任検事の時から管理職員にしておく、といった説明を受けました(約20年前のことですから記憶が定かではありませんが)。
最近は、同期や後輩の検事が次々と昇進していますが、私は11年余りで検事をやめ、最後まで「平」検事だったので、最初から最後まで「名ばかり管理職」だった、ということになります。検察庁にいた当時、休日を返上したり、夜遅くまで残ったりして随分と働きましたが、残業手当というものは1円ももらったことがなく、途中から、休日出勤手当というものがある程度出るようになったのと、夜10時以降まで働くときは夜食手当(とかいう名前だったと思います)が、確か1回600円ほど出た程度で、他には何もありませんでした。
そういった苦労が報われることもなく、現在に至っていて、私も名ばかり管理職の1人だったな、と、この種のニュースを見ると思うことがあります。