検察批判の『反転』出版 意趣返し「憶測」呼ぶ古巣との溝 田中受刑者

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080407/crm0804071111010-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080407/crm0804071111010-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080407/crm0804071111010-n3.htm

検察内部では「検事時代の暴力団との接点など都合の悪い部分は巧妙に隠している」との反発が渦巻いた。田中受刑者の「本籍地」で、法務検察で最も結束が固い大阪地検を中心とする「関西検察」にも波紋は広がり、大物OBは今回の立件を「あんな本、書くからや」と突き放した。

検察官、特に検事は全国規模で異動を繰り返しますが、上記の記事で「関西検察」と言われているような、関西中心で異動する検事の一群があり、元々少ない検事の中で、さらに少ない人数しかいないので、良くも悪くも小さくまとまりがちです。そういった小さなグループにありがちなことですが、仲良く結束し和気あいあいとしていれば良いものの、その中で「異分子」が存在するとなると、仲間はずれにしたり、極端な場合、法の力を借りて排除する、といったことが起きる可能性も出てくるでしょう。
実刑判決を受けた元大阪高検公安部長や、上記の田中氏は、いずれも「関西検察」に属していた人たちであり、そういう要素だけで見てしまうべきではありませんが、そういう要素抜きには語れないものがある、という目で見ると、それぞれの事件の見方に、より幅や深みが出てくるように思います。