東京地検、取り調べのDVD映像を証拠申請

http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200705140404.html

関係者によると、15日から審理が始まる殺人罪について、争点などを絞り込む公判前整理手続きが今月に入って行われた。検察側はこの中で、共犯として起訴された男性を検察官が取り調べた状況を録音・録画したDVDについて、証拠申請する用意があることを示したという。
DVDは20〜30分程度で、既に証拠として開示されており、男性の供述の任意性、信用性を補強する内容だという。

「証拠採用されれば日本の刑事裁判史上初めてのケースとなる。」ということですが、今後は、こういった事例が増え、徐々に、全面的な(警察も含めた)取調べの録画・録音制度へと進んで行く可能性が高いと思います。
検察庁が、時代の大きな流れに抗しきれなくなった、ということでしょう。
今後は、供述調書をとることなく、取調べ状況を録画・録音したDVD等そのものを証拠とする、といった運用や、それを可能にする証拠法の整備、ということも検討される可能性があると思います。