東京大空襲訴訟原告 心の傷 9日提訴

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070304/mng_____tokuho__000.shtml

一カ月ほど後、稲葉さんは隅田川の岸辺で、水を吸って膨れた男性の遺体を見た。黒い宇宙服のような姿に強烈なショックを受け、毎晩おびえて泣いた。隅田川を渡って深川に行けるようになるまで、十年以上もかかった。

私は広島出身なので、小さいときから、学校の行事で広島の原爆資料館へ見学に行き、悲惨な資料や写真などを目にしていましたが、小学生くらいまでは、焼死体を乗せた黒こげの電車が夢の中に出てきたりして、かなり恐い思いをした記憶があります。子供には、やや刺激が強すぎる面もあったように思います。
とはいえ、今思うと、やや刺激が強いくらいの教育を受けることで、戦争の悲惨さ、多くの人が不幸になる現実、といったものを実感することができ、良かったと思っています。
戦災による一般市民の被害については、まったくの放置状態と言っても過言ではなく、こういった訴訟が起きることで、何らかの新たな措置へつながる切っ掛けになれば、という気がします。