死刑執行の立会

私自身は、死刑執行に立ち会ったことはありません。執行には検察官が立ち会いますが、高検検事が立ち会う場合が多い、と聞いています。
このような仕事が、うれしいはずもなく、職務上、命じられるまま、やむをえず立ち会っているというのが実状でしょう。人伝に聞いた話ですが、私も知っているある検事が、死刑執行に立ち会った後、かなり憔悴している様子だった、ということでした。
法務大臣が死刑執行の指揮書に署名しなかったと報道されていましたが、法務大臣ではなくても、死刑に関わるということは心重いものであり、関わった者は、皆、一生、重い荷を背負って生きて行くようなものだと思います。死刑だけではありませんが、刑罰というものはそれだけ重い、峻厳なもの、ということでしょう。