イスラム教「侮辱」発言、法王自ら謝罪

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060917-00000313-yom-int

法王は謝罪した上で、12日にドイツで行った神学講義での発言の意図が正しく伝わらなかったとし、「預言者ムハンマドが邪悪と残酷をもたらした」という東ローマ帝国皇帝の言葉の引用について、「私個人の見解を述べたものではない」と釈明し、「宗教間の対話を呼びかけた発言の真意が伝わることを望む」と述べた。

中世の東ローマ帝国皇帝の言葉をわざわざ持ち出して、これ以上、紛争の原因を作るのはやめてほしい、というのが、私の率直な感想ですね。
現在の世界の状況を、「文明の衝突」と見るかどうかは見方が分かれるところだと思いますが、文明間、宗教間の対立が根底にあるとすれば、それを緩和し、相互理解の上での共存を図る方向へ進めて行く必要があり、ローマ法王のような立場にありながら、火に油を注ぐようなことを言うべきではないでしょう。
既に、

<法王発言>ソマリアで修道女ら2人射殺 背景に聖戦批判か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060917-00000076-mai-int

といった事件も発生しており、今後、この問題が尾を引く可能性があると思います。