検察が無罪求刑 ひき逃げ事件で10カ月勾留の男性

http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY200607310532.html

論告で検察側は、藤佐さん逮捕に至る経緯や、後輩2人が容疑を認めた状況を詳述。「罪を押しつけた後輩2人の証言が具体的で、藤佐さんにはアリバイがなかった」などと釈明した。これに対し、弁護側は弁論で、「捜査を十分に尽くさず、安易に後輩の供述に依拠した」と批判した。

犯人性を誤る、ということは、検察官が(裁判所も、だと思いますが)最もやってはいけないことであり、それが判明した後、形式的に証拠が揃っていた、などといくら釈明しても失笑をかうだけでしょう。犯人に間違われないように、常にアリバイを準備しておくようなことは不可能であり、アリバイがなかった、などと言うのも、言い訳にしか聞こえません。
このように明るみに出ることがない、隠れた冤罪事件、というものが他にもありそうで、底知れぬ恐ろしさを感じます。
こういった重大な過誤を犯しても、引責辞任する者がいるわけでもなく、責任をなすりつけあって終わり、という無責任体質にも問題を感じます。