同時テロ被告審理、最年少犠牲者の遺族が証言

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200604110011.html

証人のC・リー・ハンソン氏は、息子のピーターさん夫妻と孫娘のクリスティンちゃん(当時2歳半)を同時テロで亡くした。ピーターさんはハンソン氏夫妻の自宅を訪れたうえ、クリスティンちゃんをディズニーランドに連れて行くため、ボストンから親子3人でロサンゼルスに向かう途中、テロに巻きこまれた。

記事の写真に写っている、当時2才半だったお子さんの笑顔が本当にかわいらしいですね。不慮の事故でお亡くなりになり、ご両親も含め、本当にお気の毒なことだと心が痛みます。
ただ、この事件では被告人の犯人性に争いがないようですが、その点に争いがある事件で、裁判員が関与することになれば、感情面と、シビアな事実認定を、厳然と分けて検討できなければなりません。目の前にいる被告人が、この善良な一家を、いたいけなお子さんを死に追いやった憎むべき犯人かもしれない、犯人を許すことはできない、しかし、提出された証拠には疑問がある、この疑いは「合理的な疑い」、と言えるのではないか・・・というぎりぎりのところで、感情に押し流されず、冷静な判断が下せるかどうか。裁判員制度が最も困難な局面を迎える場面ではないかと思います。