ライブドア宮内取締役、辞任の意向・株取引「違法性ない」


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060117AT2E1702417012006.html

宮内氏は「堀江は本件の買収はわかっていない。法的な責任はない。あるとすれば私」との見方を示した。

「あるとすれば私」というのが、意味深長ですね。
あくまで一般論ですが、組織犯罪の容疑で捜査の対象になっている場合、対象となっている人々としては、できるだけ最小限度の犠牲で事を済ませたいと考え、いろいろと対応策を検討するものです。
可能であれば末端のメンバーの独断でやったと逃げ、それで済まなければ、中間管理職の責任までで何とか食い止め、それでも食い止められなければ、幹部の中で誰かが一手に責任を引き受けてそこで打ち止めにする、といった、様々な対応策が検討されがちです。
その一方で、例えば会社であれば、社長とか会長などといった最高幹部の辞任などを早めに世間に公表するとともに、捜査機関にもその旨伝え、捜査の幕引きを「陳情」する、といったことも行われます。その際、世上、よく言われるように、大物ヤメ検が動く、ということも、ないわけではありません。
捜査を徹底的に行おうとしていても、組織の上層部への突き上げ捜査もどこかで限界に突き当たりがちであり、また、与えられた時間も有限である上、上記のような「泣き」も入り、一定の成果が出たと判断された時点で、そろそろこの辺で終わりに、というムードに、次第になってくるものです。
水面下での様々な動きを経る中で、事件は、結局、落ち着くべきところに落ち着いてきますが、今回のライブドアの事件は、どの辺で落ち着くことになるのか、興味は尽きません。