「罪を憎んで性嗜好を憎まず」

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20051222/1135205602

刑事実務を経験していると、上半身と下半身は別物(やや下品な言い方になってしまいますが、他に適切な表現が見当たりません)という思いが深まって行きます。
社会的地位が高く、人格高潔な人物だと尊敬されているような人が、とんでもない性嗜好の持ち主、ということも、決して珍しい話ではありません。痴漢常習者、程度のことは、驚くには足りません。ここでは、とても書けないような実話が、ごろごろと転がっています。
性嗜好をいちいち憎んでいては、とてもやっていられない、というのが私の実感ですが、小児性愛者や児童ポルノ愛好家が忌み嫌われるのは、自らの欲望の対象として、そういった欲望を理解できず抵抗することも難しい年少者を選択し、欲望を満たすために対象者の弱さ、無抵抗さを利用する、という点にあるのではないかと思います。