『会社辞め研究職目指したのに』 34歳以上お断り

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050925/mng_____tokuho__000.shtml

私は、所詮、しがない実務家でしかなく、学者を目指したことは、かつて一度もありません。そういう私ですが、この記事は興味深く読みました。
なかなか難しい問題であると思いますが、一つ感じるのは、ここで取り上げられているような社会人として一定期間過ごした後に研究生活に入ろうとする人々の、「社会経験」というものが、どの程度研究や研究生活に生かせるか、ということも問題になるだろう、ということです。
そういった経験が生かせないような分野であれば、もっと若くしてその世界に入るべきだった、で終わりそうですし、逆に、そういった経験が生かせる分野であれば、34歳などといった年齢で画一的に切るべきではなく、個別具体的に判断すべきではないかと思います。
学者とは言えないかもしれませんが、50歳を過ぎてから勉強して不朽の業績を残した伊能忠敬のような例もあり、何事につけても、年齢で画一的に切ることには慎重であるべきと感じました。