ヨーロッパの某国にて

ヨーロッパの某国の某都市へ来ています。土曜日の夕方、宿泊しているホテルを出て、近くを散策しました。街一番の目抜き通り沿いに、著名ブランドの店などが建ち並んでいますが、土曜日は、どこも夕方5時で店を閉めてしまうということで、まだ明るく日も高いのに、通り沿いの店はほとんど閉店状態でした。しかし、歩く人々はのんびりしており、店が閉まっているからといって不満を感じている様子もありません。
 市内を流れる川沿いの店で、人々が歓談しながら食事やお酒を楽しみ、のんびりと散歩している人もあちらこちらにいて、街全体が明るい雰囲気に包まれていました。中心部にある、中世からの歴史ある大聖堂の鐘が鳴り響き、使い込まれた石畳や石造の建物の風景に包まれた街には重厚さも感じられましたが、重苦しさはなく、人々が、それぞれの生活を楽しんでいることがよくわかりました。
 こういうところへくると、日本や日本人は、経済力はあっても、本当に豊かで幸せなのかと、ふと考えてしまいました。