<広島>消えゆく昭和 闇市の風情「愛友市場」再開発へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000025-mai-soci

1945年8月6日の米軍による原爆投下で廃虚となったJR広島駅前にあり、戦後の闇市の風情を残す唯一の商店街「愛友(あいゆう)市場」(広島市南区)が再開発事業で姿を消すことになった。今年度中に取り壊しが始まる予定で、2016年に新しい再開発ビルが完成する。1階に市場の雰囲気を再現した商業スペースを設置、戦後広島の台所を支えた市場の記憶を後世に伝える。
一帯は戦前から商店街が連なり、「荒神(こうじん)市場」と呼ばれていた。原爆投下で爆心地の東約2キロにある市場は壊滅。終戦後は跡地に闇市が立ち、日用雑貨や食料品などを扱う店が並んだ。

広島は、地方都市にしては珍しく、広島駅前よりも、そこから市街電車で10分程度の、八丁堀、紙屋町(デパートが立ち並び、かつては広島市民球場が紙屋町近くにありました)付近が繁華街として栄えてきましたが、それだけに、広島駅付近にこうした古いタイプの商店街が残り、昭和20年代の雰囲気を色濃く残してきた面があると思います。しかし、さすがに施設も老朽化し再開発が進むのは流れとしてやむを得ないでしょう。
はだしのゲン」が駆け抜けてきた街も、こうして、次第に、昔の名残は消えて行きますが、壊滅し焦土と化した街で、復興と平和を固く心に誓った人々の思いや決意、そういった人々が努力して成し遂げた昭和39年の東京オリンピックを、戦後2回目の東京オリンピックを前にして、我々は思い起こし、学ぶべきもの、教訓をくみ取る必要があるのではないかと思います。