足利銀、架空相場で利益見込む「日経平均2万5千円に」

http://www.asahi.com/business/update/0204/130.html

関係者によると、足利銀は01年3月期に1352億円の繰り延べ税金資産を計上するため、同4月以降は景気が好転し、06年3月末には日経平均が「2万5千円」になる、という株式相場を想定。この間に保有株式を売買して840億円の利益を得ることで、繰り延べ税金資産の算定根拠となる、同行の5年間の課税所得が3300億円になるとの計画を立てた。

夢物語というか、おとぎ話でしょうね。「計画を立てた。」とありますが、計画して何とかなるということでもないと思いますが。

当時の経営陣には、国に引き受けてもらっていた優先株への配当ができなくなると、経営責任を追及され、信用不安が起きるとの危機感があり、無理に無理を重ねて決算を取り繕い、優先株主に11億円を配当したとみられる。

破綻した際に、この銀行の関係者が、必死に抵抗していたことを覚えていますが、これだけ無理なことをやってしまった上で破綻してしまえば、責任追及は必至ですから(実際に追及されようとしているわけですが)、それを避けるためにも、破綻扱いにだけはされたくなかったのかもしれません。