検察側、控訴の方針 自衛隊イラク派遣反対ビラ訴訟

http://www.asahi.com/national/update/1223/007.html

起訴価値には疑問があっても、起訴して無罪になってしまえば(特にあのような理由で)、検察庁としては、今後の同種事例の処理上、多大な障害になると判断しているはずですから、控訴は必至でしょう。
高裁の場合、どうしても治安、社会秩序重視という傾向が強く出ますから、可罰的違法性を否定した先日の判決が、高裁で破棄される可能性は高いと私は見ています。
ただ、最終的に有罪になっても、起訴価値の乏しい事件を無謀にも起訴し、関係者に多大な迷惑、負担をかけ、世間を騒がせ、検察の威信を低下させた、ということは、永遠に汚点として残るでしょう。
刑事罰というものは、人の生活、人生に多大な影響を及ぼすもので、そうである以上、謙抑的に運用、発動されなければならないということを考えてもらいたいものです。