テロから6年、犠牲者認定 NY高裁、不明の医師に

http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news4/article.php?topicsid=4&pack=CN&storyid=77174

米メディアによると、テロ前日の01年9月10日夜、世界貿易センタービルの向かいのデパートから買い物袋を下げて出てくる姿が、監視カメラで確認されたのを最後に姿を消した。
家族はフィリップさんには失跡する理由もなく、身分証明書もアパートに残したままで、クレジットカードなども使われていないとして、州地裁にテロ犠牲者としての死亡宣告を求めた。しかし地裁は06年、失跡の可能性もあったとして申し立てを却下、家族が州高裁に判断を求めていた。

「前夜」に、向かいのデパートから出てきたのが最後、では、テロが原因で死亡したとは断定しにくいような気がします。失跡する理由がないとしても、何らかの事件に巻き込まれるなど、テロ以外の理由による、ということも考えられるでしょう。
この記事には現れていない、他の事情もあるのかもしれませんが、やや釈然としないものを感じます。

ロースクール“司法百年大計画”は前途多難

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=95743&servcode=200§code=200

日本ではなく韓国のニュースですが、日本とは違った揉め事に発展しているようです。

昨年10月23日には国立大と私立大の総長協議会は「ロースクールの定員は延べ3200人以上」を主張し、共同対応を決議した。しかしその日の夕方に国立大の総長らは別途に青瓦台に集まり「地域のバランス発展」を考慮してくれと要求した。その翌日盧武鉉大統領は「地域バランスを最優先に考慮する」と明らかにした。

法学教授会の緊急会議ではA教授が「政府が全定員数を2000人にしたときから共に闘っていれば今ごろこのようにはなっていなかっただろうに」と糾弾した。また「選ばれた大学の教授は見えない」という指摘も出た。地域バランスを考慮したとしても同じ圏域の中で選ばれた大学と脱落した大学が対立しているのだ。

ロースクール非常対策委李昌洙(イ・チャンス)共同常任執行委員長は「定員数をまとめ地域で配分するという「ロースクール定員割り当て」方式自体が政治的論理によるもの」と述べ「ロースクールは100%失敗した」と主張した。

この記事を見る限り、

ロースクール側は、総定員を3200人以上にしてほしいと要望
国立大が、「地域バランス考慮」を要求し、抜け駆け
結局、総定員が2000人に抑えられ、配分に不満続出

という経緯をたどっているようです。日本におけるロースクールの現状に照らすと、総定員抑制は賢明な選択、という印象も受けますが、韓国における法律家に対する需要がどの程度のものなのか見当がつかず、日本の現状のような惨状が見通せないまま定員を増やせと騒いでいるだけなのかどうか、判断がつきかねます。
日本でも韓国でも、ロースクールというものが様々な人を不幸にしているような気がします、と言うと、悲観的過ぎるかもしれませんが、そういう印象は拭えません。

ヒラリー、オバマ氏互角で歴史的激戦に

http://www.daily.co.jp/newsflash/2008/02/06/0000827852.shtml

6日未明までのCNNテレビの推計によると、指名候補選出の投票権を持つ代議員獲得数はクリントン氏がこれまで累計で618人、オバマ氏551人。
クリントン氏は5日夜「われわれは戦いを継続する」と述べ、候補指名争いの継続を宣言。オバマ氏も「われわれの時代が来た。変革の時が米国に到来した」と勝利を誓った。

昨日の午後、CNNを少し見ていましたが、ヒラリー、オバマは正に互角で、がっぷり四つ、という状態のように感じました。どちらも弁護士ですが、日本で弁護士、選挙と言えば、日弁連会長選挙、大阪府知事選挙など、口にするだけで悲しくわびしい気持ちになってしまいます。
CNNを見た後、事務所に来ていた郵便物を整理していると、日弁連弁護士会選挙葉書が何枚もあって、どこの誰かわからない、偉い(多分)弁護士の先生の写真が入った葉書を、ぽいぽいとゴミ箱に捨てながら、米国の弁護士と日本の弁護士の大きな差を感じました。

「ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点」

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書)

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書)

昨年末に受けた健康診断中、喀痰検査で異型細胞が発見され、肺ガンの疑いがあるため、今日の午前中、精密検査のため総合病院へ行ったのですが、待ち時間の間と、その後の移動の際に、最初から最後まで全部読みました。昨年の出版後から、読みたいと思いつつ、そのままになっていたので、気分もすっきりしました。検査のほうは、これから本格的に受けることになり、まだ結果はわかりません。こうして、皆さんにブログを読んでいただけるのも、それほど長くはないかもしれません(笑)。
それはともかく、この本は、予想通り、現在や今後の、インターネットの世界で起き、起きようとしていることを、鋭く描いていて、簡潔ながら、なかなか読み応えがありました。新聞、雑誌、ネットのニュースなどでは、どうしても、特定の分野だけ取り上げられたり、偏っていたりしがちな論点が、網羅的に取り上げられていて、私にとってはかなり参考になりました。