ロースクール“司法百年大計画”は前途多難

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=95743&servcode=200§code=200

日本ではなく韓国のニュースですが、日本とは違った揉め事に発展しているようです。

昨年10月23日には国立大と私立大の総長協議会は「ロースクールの定員は延べ3200人以上」を主張し、共同対応を決議した。しかしその日の夕方に国立大の総長らは別途に青瓦台に集まり「地域のバランス発展」を考慮してくれと要求した。その翌日盧武鉉大統領は「地域バランスを最優先に考慮する」と明らかにした。

法学教授会の緊急会議ではA教授が「政府が全定員数を2000人にしたときから共に闘っていれば今ごろこのようにはなっていなかっただろうに」と糾弾した。また「選ばれた大学の教授は見えない」という指摘も出た。地域バランスを考慮したとしても同じ圏域の中で選ばれた大学と脱落した大学が対立しているのだ。

ロースクール非常対策委李昌洙(イ・チャンス)共同常任執行委員長は「定員数をまとめ地域で配分するという「ロースクール定員割り当て」方式自体が政治的論理によるもの」と述べ「ロースクールは100%失敗した」と主張した。

この記事を見る限り、

ロースクール側は、総定員を3200人以上にしてほしいと要望
国立大が、「地域バランス考慮」を要求し、抜け駆け
結局、総定員が2000人に抑えられ、配分に不満続出

という経緯をたどっているようです。日本におけるロースクールの現状に照らすと、総定員抑制は賢明な選択、という印象も受けますが、韓国における法律家に対する需要がどの程度のものなのか見当がつかず、日本の現状のような惨状が見通せないまま定員を増やせと騒いでいるだけなのかどうか、判断がつきかねます。
日本でも韓国でも、ロースクールというものが様々な人を不幸にしているような気がします、と言うと、悲観的過ぎるかもしれませんが、そういう印象は拭えません。