「横浜事件…ごう問、自白、でっち上げ▽検証ものが言えない時代▽一枚の写真」(ドキュメント'07)

http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=85760719&area=tokyo

1942年、社会政治学者の細川嘉六が出版関係者を招き、富山の料理旅館で宴会を開いた。その時の記念写真が唯一の証拠となり、全員が起訴された。容疑は治安維持法違反。これが言論人を検挙し、獄死者を出す横浜事件へとつながった。元被告の遺族による再審請求など、闘いは今も続く。ことしメディア規制法や共謀罪の法案が国会に提出された。再び庶民生活が統制されるのか。1枚の写真の歴史的背景を探り、事件の闇の部分を知る地方史研究家や関係者の証言から横浜事件を検証する。

つい先程まで、日本テレビで放映されていたものを観ていました。上記のような「横浜事件」(そもそも「事件」でも何でもないものを事件にでっち上げたものでしかありませんが)の真実や、関係者の努力が紹介されていて、なかなか見応えがある内容でした。
横浜事件については、本ブログでも、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050310#1110426443
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050731#1122783863
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060423#1145720427
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060528#1148783207
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061230#1167437725

とコメントしたことがありますが、捜査が暴走すれば、そして、そういった捜査を許容するような実体法・手続法が存在し、裁判所がそういった暴走を阻止する役割を果たさなければ、同様の事態は今後も繰り返し起きる可能性が高いでしょう。
最近、発覚した富山における冤罪事件、鹿児島における選挙違反事件などを見ても、その感を深くします。共謀罪の問題も、条約があるから、とか、外国から何か言われたから、などといった小役人的な発想からではなく、歴史の教訓や人権等への深い洞察も踏まえつつ検討される必要性を強く感じます。

OHT株、250超す借名口座 弁護士を名義人ら告訴

http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200707220372.html

告訴状によると、5人と3法人の名義で開設された分だけで、証券口座は計171口、信用取引口座は計80口。請求額は計50億円近くに上り、10億円以上請求されている人も3人いる。名義集めは株取引を活発に見せかけて株価をつりあげる「相場操縦」の目的だったとし、「証券取引に必要なID番号をだまし取られた」と主張している。

大半が取引の実態を知らぬまま、弁護士の知人が経営するコンサルタント会社から「弁護士がかかわっているから違法なことはしない」などと持ちかけられ、数十万円程度の謝礼と引き換えに、証券会社に口座をつくったとみられる。コンサルタント会社の依頼でダミー会社を作り、その会社名義で口座を開設した人もいたという。

「証券取引に必要なID番号をだまし取られた」という擬律は、やや無理があるように思いますが、詐欺「的」行為であることは間違いなく、最終的にどのような犯罪が成立するかについては、今後、慎重に検討されることになるはずです。
借名口座数が多く、資金額も巨額で、一弁護士が個人で動かしていたとは到底考えられないものがあります。弁護士自体も一種のダミーで、信用させるための一種の小道具として使われていた可能性が高いでしょう(だからといって免責されないことは言うまでもありませんが)。

バンコクで反政府集会、警察が催涙ガス けが100人超

http://www.asahi.com/international/update/0723/TKY200707230066.html

タクシン前首相支持グループ約5千人が同日午後、プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長宅前で、「クーデターの黒幕はプレム氏だ」として議長辞任を求めて集会を開いた。辞任まで解散しないと宣言したことから、警察は午後9時(日本時間午後11時)ごろ、集会のリーダーらの拘束に乗り出した。反発した参加者が投石などを始めたため、警察が催涙ガスを撃った。

昨年末から今年初めにかけて、初めてタイへ行き、なかなか良いところで気に入ったので、また行きたいと思っていますが、どうも政情が安定しないようです。

寡婦の村 テロの傷跡 タイ南部 『仏教徒』『政府に協力』夫殺され
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007072202034645.html

では、タイ南部で、イスラム教徒と仏教徒との対立が激化し、かなり陰惨な状況になっていることが伝えられていて、この地域の中では比較的安定している、という評価を受けていたタイも、今後の先行きは不透明という印象を受けます。