前に買って、ちょっと読みかけたままになっていたのを通読しました。2000年代初頭あたりのフィンランドが想定されているようですが、社会の本質に、その後、大きな変化はないでしょうから、参考になるものを感じました。
フィンランドを含め、北欧の諸国は、日本でも以前から理想的な存在として語られやすい側面がありましたが、読んでいて、人々が高負担ながら高福祉を享受しながら、ゆったりと余裕を持って生活する、その姿には憧れ的なものを感じました。ただ、フィンランドの人口は500万人程度とのことで(ネットで検索しても2018年時点で約550万人)、減少に転じているとはいえ人口が1億を超えている日本とは、置かれた環境、国情にかなりの違いはあります。その良い点をどこまで日本に取り入れられるか、今後の大きな課題という印象を受けました。
同じ著者の最近の著書で
があってKindleでも読めるので、こちらも読んでみようと考えています。