同じ著者によるものとしては、先日、読んだ
より先行するものですが、私は「最後の季節」を先に読み、その後に「その愛」を読みました。
私自身、高倉健という人は、好感を持つ俳優の中の1人ではありましたが、ファンまでではなく、動向をフォローしていたわけではありませんでしたが、私生活が見えない印象は強くありました。それが、上記の2冊を読むことで、演じている役柄の背後にあった実像が、ある程度うかがえたような気がしています。
私生活上では、刑事事件にまで発展した財産被害、自宅の火災、離婚など決して順風満帆とは言えなかったものの、真摯に俳優業に取り組み誠実に生きたその人生に敬意を表したい気持ちになりました。