希望者への「スマホ貸与」で、デジタルの恩恵をすべての住民へ

希望者への「スマホ貸与」で、デジタルの恩恵をすべての住民へ | 自治体通信Online

―事業の推移はいかがですか。

川﨑 6月末までの2ヵ月間で約1,300台の申し込みがありました。このうち、60歳以上の高齢者が半数ともっとも多かったのは予想通りでしたが、8~12歳が全体の20%を占めたのは意外でした。現在は「スマホ教室」を通じて使い方を教えながら、住民の利便性や行政効率の向上を目指しています。

國光 その効果が顕在化するのは今後ですが、すでに「離れて暮らす家族とのLINEが楽しい」「スマホで調べものをするようになった」と利用者の生活自体が変わっていることは、なによりの成果といえるかもしれません。

岡山県備前市の取り組みですが、なかなか興味深いですね。

現在の生活は、スマートフォンがあることによって、なかった時よりも飛躍的に便利になっていますが、それだけに使える人とそうでない人の格差がますます広がってもいます。

この分野でも、誰も取り残さないための施策が積極的かつ強力に展開される必要があると改めて感じます。

年寄りだから、こういうものが苦手だからと逃げるのではなく、積極的に取り組んでいく、個々の意欲の持ち方も重要でしょう。