唯一の島民が亡くなり無人に 五島・黒島 元島民「墓は気になるが、もう行くことはない」

唯一の島民が亡くなり無人に 五島・黒島 元島民「墓は気になるが、もう行くことはない」(長崎新聞) - Yahoo!ニュース

関係者によると、島民の女性は7月下旬、市内の病院で亡くなったという。黒島の元島民の女性(91)は「島民の多くが高齢になり、子どもらと一緒に島を出ていったと聞いていた。先祖の墓は気になるが、家は壊れているし、もう行くことはない。(無人島化は)仕方ないこと」と言葉少なだった。

島に限らず、日本全国の非都市エリアで高齢化、過疎化が進み、限界集落化し、さらには無人化していくという流れは、今後、ますます強まるでしょう。地域社会が崩壊していくことを、では、そのままにしておいて良いのか、別の形で何らかの存続を図るとすればどうするのか、ビジョンを明確にした上で、対策を講じる必要があると思います。

赤字ローカル線問題も、ただ、鉄道がなくなると困る、いや、採算が取れないものは維持できないという対立構造だけで見るのではなく、その地域がどのような将来像を描くのか、そのためには交通手段として何が必要なのかという合理的な見方をしていかないと、現実的な対策は講じられません。

日本社会を、長期的にどのようなものとして維持していくかということを、我々はもっと真剣に考えるべきでしょう。