「リー・クアンユー、世界を語る」

 

シンガポール建国の父であり、長く首相を務めてシンガポールを大きく発展させ、2015年に亡くなったリー・クアンユー氏ですが、たまたまAmazonでこれを見て、Kindleで読んでみました。

政治家としての(同氏は、自分を政治家とは考えていないと言っていますが)信条、取り組み方や、中国、インドなど各国への見方などが、かなり率直な感じで語られていて、参考になるものがありました。中国の強国化を必然としつつも、うまく折り合えると述べている点は、中国脅威論が強まる中、傾聴すべきものを感じました。

特に印象的だったのは、机上の理論ではなく現実の政策で結果を出さなければならず、そのために複数の選択肢を検討し実行していくのだと述べている点で、独裁的などと批判を受けつつも、正に「結果」を出していった稀有の政治家としての信念、自信が感じられるものがありました。

インタビュー形式で、文章も至って平易で、興味ある方は読んでみてください。