中国人船長を釈放 尖閣沖衝突 地検「日中関係を考慮」官邸側は関与否定 捜査 事実上終結

http://www.okinawatimes.co.jp/article/20100925_10508/

那覇地検は「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮すると、これ以上、身柄を拘束して捜査を続けることは相当ではないと判断した」と異例の説明。事実上の捜査終結とみられる。

捜査関係者によると、那覇地検参考人として外務省の担当課長も事情聴取。記者会見で「福岡高検最高検と協議した上で決した」と述べ、起訴、不起訴に関しては「尖閣諸島の状況や日中関係の推移をみて処分する」と説明した。拘置期限前の決定には「捜査がほぼ終結する見込みとなったため」としている。

事件としては、中国漁船が日本の巡視船に衝突してきた(その嫌疑がある)という、純粋な刑事事件であり、本来、日中関係等の事情を考慮するようなものではないはずですが、那覇地検が、わざわざ自ら上記のように説明しているわけですから、そういった事情を考慮したことは疑いの余地もなく明らかでしょう。
独自の判断であることを強調しているようですが、従来、国策捜査などあり得ないとか、政治の影響は受けずに不偏不党の立場で、などと言ってきたことが、まやかし、詭弁であったということを、自ら露呈し、政治、国策の影響をもろに受け、そういった事情も処分に大きく影響させていることを満天下に宣言したに等しく、今後に与える影響には多大なものがあるでしょう。
自らのストーリーに合わなければ物証も改ざんする、外圧に屈して捜査を中途で放棄し被疑者を故国へ凱旋させる、そういう検察を、信頼してくれというのが無理というものです。