真っ赤に染まった包帯、殉職した仲間を前に「民主警察のつらさ感じた」 あさま山荘事件50年、元警察トップが振り返る現場

真っ赤に染まった包帯、殉職した仲間を前に「民主警察のつらさ感じた」 あさま山荘事件50年、元警察トップが振り返る現場(47NEWS) - Yahoo!ニュース

国松さんは、目の前を担架で運ばれていく内田さんの姿を今も鮮明に記憶している。警視庁の道場で剣道をした仲間だ。頭に巻かれた白い包帯が、真っ赤に染まっている。「痛恨の極みですよ。警備の責任者からしたらこれは大失敗。殉職者を出しちゃいかんのです」。無念さは今も消えない。

当時、私は小学校2年生でしたが、テレビで現場からの中継が続き、生々しい状況が伝えられていて、子供心に、すごいことが起きていると感じていたことが思い出されます。

当時は、今と比べて、立てこもり事件に対処する警察のマニュアル、ノウハウもほとんどなかったはずで、そういう中で懸命に取り組み、犠牲になった方々のご苦労がしのばれます。

今の日本では考えられない事件ですが、では、再びこういった事件が起きることがないかと言えば、それは違うと思います。治安情勢は生き物のようなもので、刻一刻と変化し、将来、日本国民の相当数が政治や政権担当者に大きな不満を持ち、群衆として動いたり街頭闘争に打って出る、といった時代に突入する可能性は、治安担当者は常に念頭に置いておくべきでしょう。その上で、対処できる方策を講じておくべきだと思います。