米、台湾に自走砲 バイデン政権初の武器売却に中国反発

米、台湾に自走砲 バイデン政権初の武器売却に中国反発(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

国防総省は、台湾が、米国などの部隊との相互運用能力を高めるとしている。今年1月にバイデン政権が発足した後、台湾への武器売却は初めてで、中国政府は反発している。

 最近、

 を読み終えた後に、

 を読んでいるところですが、「令和の国防」の中でも台湾有事が話題になっています。

読んでいて感じるのは、台湾、中国、さらには朝鮮半島と距離的に近い上、中国とも経済面を含め様々な関係を有する日本の立ち位置の難しさで、「令和の国防」の論者は、いずれも親米、反中の立場で勇しく、日本が米国とともに台湾を支援することを想定、推奨しますが、台湾有事やそれに近い事態になった場合、これまで、米国にも中国にも良い顔をして誤魔化してきた日本外交が決定的に破綻する可能性が極めて高いでしょう。それは外交面だけでなく、軍事的に日本が戦争に巻き込まれ多大な損害が生じることにもなります。

そう感じていてダブって見えたのが、ドイツに肩入れし英米と反目して自滅した大日本帝国で、日米同盟、日米同盟とはしゃぐ風潮を見ていると、ドイツ、ドイツと草木もなびいていたという、当時の風潮が思い起こされ、日本というのは歴史に何も学んでいないのだな、ということを感じるものがあります。

米国との友好、協力関係や日米安全保障体制は重要ですが、関係性が強くなりすぎれば、日本の国益が害される場面も避けては通れないでしょう。

特定の強国と同盟を組むということは、その国と対立する国を敵に回すということでもあり、台湾有事は、日本の国策が決定的、致命的な破綻を来すことにも結びつきかねないと危惧されます。