ドン・ファン元妻がスマホで殺害方法検索 離婚で収入減、懸念か

ドン・ファン元妻がスマホで殺害方法検索 離婚で収入減、懸念か(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

容疑者がSNS(ネット交流サービス)で覚醒剤の密売人と連絡を取っていたとみられる形跡もあり、2人のスマホには同じ時間に、田辺市内の同じ場所にいたことを示す位置情報が残っていた。

覚醒剤を用いて殺害した、という犯罪事実を立証するためには、犯人が覚醒剤を確実に入手して手元に置き使える状態にあったことの立証が不可欠でしょう。そこがあやふやになってしまっては、他の証拠が種々にあっても、犯行の核心部分の立証ができないことになってしまいます。

こういった重大事件では、警察が警察だけの判断で逮捕に踏み切ることはなく、検察庁と慎重、綿密に協議を重ねるものです。和歌山地検としても、自白がなく状況証拠による立証ができるかという観点で、警察に対しアドバイス、要請を行なってきているでしょう。その中で、上記の点も大きく問題になり、その点については起訴できるだけのレベルにまで証拠収集が進んだという判断がされている可能性は高いと思います。

ただ、そこだけで立証できるという単純なものではなく、動機、犯行の具体的な手段・方法など有罪獲得のため越えるべきハードルは高く、いくつもあるでしょう。