栃木・女児殺害事件 逮捕の男「いたずら。わいせつ目的だった」

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140604-00000917-fnn-soci

容疑者のパソコンには、女の子のわいせつな動画などが大量に残されていたことが、すでに明らかになっているが、この中に、データが消された跡があり、警察が、それを復元したところ、女の子とみられる画像が見つかったという。
この画像は、鮮明ではないということだが、警察は、有希ちゃんを撮影した画像の可能性もあるとみて、さらに解析を進めている。

この事件に関するこれまでの報道に基づいて、立証にあたっての証拠構造を推定すると、

・自白
・犯行当時及びその前後の被疑者の行動(現場付近を自動車で走行していた等)
・所持していた画像

が柱になりそうな印象を受けます。
ただ、自白については、上記の記事でも、

依然として、供述には、曖昧な部分や、話している内容が二転三転することもあるということで、慎重な裏づけ捜査が必要となる。

とあるように、信用性には限界がありそうで、最終的には、現場付近での被疑者の行動と画像、による、状況証拠による立証ということにならざるを得ないのが現状でしょう。ぎりぎりのところにあるものを、栃木県警が宇都宮地検とも協議の上で、何とか起訴に持ち込めるであろうという見通しを持ち踏み切った、という印象を受けるものがあります。
画像の内容によっては、被害者と特定できるのか、犯行時とは別の機会のものではないかといった、犯行を裏付けるとは言えないという疑義が生じる可能性もあり、本当にこの被疑者が犯人なのかということを、慎重に検証しつつ見て行く必要性を感じます。殺害されたお子さんやご家族には強い同情の念を禁じ得ませんが、「全面解決」と断定するのは早すぎるというのが率直な感想です。