PC遠隔事件、検察側証拠に全面同意へ 起訴内容は否認

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140126-00000011-asahi-soci

公判には、検察側から600点以上の証拠提出が予定されている。弁護団は一部の証拠を不同意とする予定だったが、それによって80人以上の証人が必要になり、1年超の長期裁判になることが懸念されていた。
一方で弁護側から約30人の証人を申請し、ポイントを絞って争うという。証人の数が減り、公判の期間が短縮される見通しだ。

検察官が申請している書証に代わる証人が主尋問では書証通りの証言をすると見込まれるような場合に、それらの元になる書証に同意しておいて、弁護人申請の証人として主尋問(実質的には反対尋問)を行う、という手法は、時々採られることがあります。検察官立証が早期に終了することで、なかなか保釈が出ていない場合にはそれだけ罪証隠滅の余地が低下したということで保釈が出やすくなるというメリットも出てきます。弁護人としては、まだ保釈になっていない身柄の問題も含め総合的に検討して、こういった戦法に依ることにしたのでしょう。保釈が認められれば、被告人との打ち合わせもしやすくなり、訴訟準備もしやすくなるという狙いもありそうです。
これまで明らかにされてこなかった検察官立証の全貌が、初公判を機に明らかになることを、とりあえず私としては注目しています。