京の風物詩「大文字」を勝手に点灯、大規模ないたずら? 騒然、憤る大文字保存会 京都府警にも相談(京都新聞) - Yahoo!ニュース
五山の送り火とは、京都のお盆の伝統行事。今夏は、新型コロナ感染拡大防止のため規模を大幅に縮小、「大文字」は、「大の字」の中心部と頂点、端の計6カ所のみに点火する。点火場所は私有地。市街地からは、「炎の点」のように送り火が見える可能性がある。
警察にも相談している、とのことで、犯罪として何が成立し得るのか、ちょっと考えてみたのですが、こういう行為により、関係者が余計な対応に追われるなど当然予想されますから、業務妨害罪(偽計業務妨害)はあり得るように思われます。
「大文字」の現地は私有地とのことですが、そこに、何らかの建造物(と評価されるようなもの)が存在していれば、建造物の囲繞地(敷地)も建造物の一部ですから、建造物侵入罪の成立もあり得ます。
他には、入ることを禁じた場所に立ち入ることが経済犯罪法で禁止されていますから、その場所がそういう場所であれば軽犯罪法違反もあり得ますが、拘留または科料と罰則が軽いので、立件が可能なら業務妨害罪か建造物侵入罪、といったところでしょうか。
軽い気持ちでやったことが、多くの人々の迷惑になったり時と場合により犯罪にもなる、ということには要注意でしょう。