「私が生きているうちに…」ひきこもりの中年息子、惑う79歳母

「私が生きているうちに…」ひきこもりの中年息子、惑う79歳母(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

それから20年ほどの間、息子は仕事に就かず「ひきこもり」となった。知人のつてで携わった事務の仕事は、人間関係をこじらせて1年余りで辞めた。近所に買い物で外出しても、家族以外との交流はほとんどない。

内閣府は3月末、初めて40~64歳を対象にしたひきこもりに関する調査結果を公表。ひきこもり状態にある中高年の人が全国で61万3千人いると推計した。
専門家は言う。「実際には、200万人を超えている可能性がある」-。

 私は、社会に出て30年になりますが、自分自身が昭和の終わり頃に見ていた社会像と、今の社会像を比べると、今のほうが格段に複雑化し、人間関係も多様化して、膨大な情報が氾濫していて、その一方で人間自身の能力はそれほど変わってはいませんから(個人差はありますが)、そういった社会に適応できない人が多数出てくるのも必然というきがします。

そういう状態は、社会としても損失であり、社会がきちんと手を差し伸べていくことが必要でしょう。とかく個人の問題、家庭の問題と矮小化して捉えられやすい面があって、それだけに近親者は、記事にあるように辛い思いをしがちですが、社会の問題と大きく捉えて、社会への関わりを取り戻せるような、無理なくそういう流れに乗れるような、必要な措置を予算も含めて講じなければならないと思います。

そういうことを、記事を読み強く感じるものがありました。