「息子を忘れないで」と母 軽井沢バス事故3年で手記

「息子を忘れないで」と母 軽井沢バス事故3年で手記(共同通信) - Yahoo!ニュース

大学生ら15人が死亡した2016年1月の長野県軽井沢町のスキーバス転落事故から15日で3年となるのを前に、亡くなった千葉県市川市の西原季輝さん=当時(21)、法政大3年=の母親が10日、「西原季輝という人間が生きていたことを、夢に向かって頑張っていた人がいたことを、どうか忘れないでください」などと訴えた手記を代理人を通して公表した。

 私も徐々に歳をとり、生きていられるのも、あとどれくらいかと、時々考えることがありますが、そういう時に、若くして亡くなった友人、知人のことが脳裏をよぎることがあります。浮かぶ姿は若い時のままで、懐かしさとともに、いろいろとやりたいことがあっただろうにと、惜別の気持ちが湧き上がってきます。

こうして事故で亡くなった方々は、実にお気の毒ですが、その死を無駄にしないかどうかは、生ける人々の努力に依っているように思います。そして、人の真の死というものは、肉体が滅んだ時ではなく、すべての人々の脳裏から消え去った時だと私は思っています。そういう時が来るまで、人々の心の中で、人は希望の火を灯しながら生き続けるでしょう。

こういう事故が今後起きないように、我々はあらゆる努力を積み重ねなければならないと改めて感じました。