宮城・大川小、亡き級友と卒業式 「みんなのこと忘れない」

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東日本大震災津波で児童・教職員計84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小は15日、市立二俣小敷地内の仮設校舎で卒業式を開いた。唯一の卒業生となった男子児童(12)が「みんなのこと忘れない」とあいさつ。亡くなった児童のうち13人の家族も出席し卒業証書を受け取った。震災前の写真を収めた卒業記念アルバムも作られ、亡き子どもの卒業を祝った。

確か幕末の思想家である吉田松陰が、人の人生には、長くても短くても春夏秋冬がある、ということを言っていたように思います。しかし、大川小学校の、特に亡くなった児童の皆さんの人生はあまりに短く、震災時が、季節であれば初春頃で、これから、花盛りの春から活発に動く夏、美しい実りの秋へと、豊かな人生があったことだろうと思い、改めて、はかなさに涙するものがあります。
ただ、短くても、その人生には、楽しいことがあったと思いますし、関係者が、今後、長く、不慮の死を遂げてしまった人々(大川小学校の関係者に限らず)を覚えておいてあげて、追憶、供養を懇ろに行うことで、生命自体は失われても、その存在は、長く人々の心の中にあって、楽しい思い出ととも生き続けるでしょう。
早く逝ってしまった人の後を生きている我々は確実に追いかけている、同じ道を歩み、またどこかで笑顔で会える日が来ると信じたい、ということを、しみじみと感じました。