「悲しみはずっと続く」坂本弁護士一家の遺族

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000110-asahi-soci

1989年の坂本堤(つつみ)弁護士一家殺害事件の被害者、都子(さとこ)さん(当時29)の母の大山やいさん(84)=茨城県ひたちなか市=は「死刑執行は当然だと思う。私たちはいつになっても事件のことを忘れられない」と話した。

事件が発生した当時、私は任官1年目の新任検事で東京地検にいて、慣れない仕事に必死に取り組んでいて仕事以外のことになかなか目を向ける余裕がありませんでしたが、弁護士一家が行方不明になり宗教団体の関与が疑われるという特異なケースで、一体何が起きたのかと感じたことが思い出されます。その後、約6年近く経った平成7年(1995年)9月、再び在籍していた東京地検で、刑事部によるこの事件の捜査陣に公安部から応援で入って、参考人の取り調べに取り組んでいた日々も思い出されます。一家がどこかに監禁されているのではという噂も当時は流れていて、何とか生存していればと多くの人が思う中、残念な結果となって、悲しみが広がっていたことも思い出されます。坂本弁護士も奥様もお子さんも、長い有意義な人生があったはずで、失われたものの大きさを感じます。
死刑制度について、様々な議論がありますが、死刑制度が存置されている我が国において、この事件だけでも、十分に死刑に値することは多くの人が認めるところでしょう。
このような事件が二度と再び起きないことを願っています。

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