松本死刑囚ら7人死刑執行で残る6人は?後継団体の動きは? 元オウム担当検事が見解
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00010006-abema-soci
「昨年暮れから今年初めにかけて、最後に残っていた被告人の判決が確定した。こういう状態(死刑執行)が遠からず来ることは分かっていたが、実際に起きてみると『ああついに来たな』と。3月に一部の死刑囚を東京外に移送して分散させたことは、法務省は否定しているが死刑に向けた準備だったのは間違いないこと。来年には天皇陛下の退位や元号改正が迫っているので、年内中には執行されるだろうと思っていた」
「信者たちはついていくだけだった」 元担当検事が振り返るオウム“暴走”のきっかけ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00010008-abema-soci
東京地検の公安部として、信者らの取調べを行っていた落合弁護士。「出家した人はオウム心理教の教団内部のみで暮らすので、オウム心理教としての教義なり論理なりに従って動く。トップの麻原と限られた幹部が方針を決めると、下に指示として下りてくる。信者はよく“ワーク”と言っていたが、与えられたワークを何の疑問も持たずに取り組むのが務めなんだと教えられているので、上が暴走した場合に下の信者たちはついていくだけだった。それがカルトの危険性」と振り返った。
7月6日朝から、死刑執行のニュースが流れて、Abemaテレビから昼のニュースへの生出演を要請されて、急遽、出演した際のコメントが、上記のようにまとめられて記事になったものでした。
死刑制度が存置されている現状で、確定した死刑判決が粛々と執行されるのは避けがたいことです。ただ、教祖以外の死刑囚は、本来、私利私欲のために教団に身を投じた訳ではなく、教祖の暴走に引きずられるままに凶悪事件に手を染めてしまったもので、オウム真理教事件の捜査に従事していた私としても、正義が実現されたと手放しで喜ぶ気持ちにはなれません。
カルト宗教の危険性、信教の自由と社会の安全をいかに両立させるか、そのためには社会として、何をすべきでありすべきでないのか、死刑執行を契機に、そういった様々な問題点への関心が高まり、教訓を導き出し生かす流れへとつながることを願ってやみません。