安倍晋三首相 専守防衛「戦略としては大変厳しい現実ある」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180214-00000614-san-pol

首相は、専守防衛について「相手からの第一撃を事実上甘受し、国土が戦場になりかねないものだ」と述べた。また、ミサイル技術の進展で命中精度が高まっているとし、「攻撃を受ければ回避するのは難しく、先に攻撃した方が圧倒的に有利になっているのが現実だ」とも語った。
その上で、相手の射程外から発射できる長射程の巡航ミサイルの導入について、専守防衛を堅持しつつ自衛隊員の安全を確保するために「必要不可欠」と強調。敵基地攻撃を目的としていないと説明した。

純戦略的には首相が述べる通りでしょう。できるだけ敵地に踏み出して戦う、後手に回るのではなく先手を打つ、先制攻撃をかけるというのが、勝利のための鉄則です。純戦略的には。
ただ、日本は日本だけで自国を防衛しているわけではなく、日米安全保障体制と日本の防衛は不可分一体の存在です。米国が鉾になり日本が盾になる、その体制を堅持する中で、日本の防衛の在り方は考えられなければならないでしょう。その体制が堅持される限り、専守防衛(戦略守勢)は、他国に無用な脅威を与えない、貴重な機能を果たすものとして、維持されるべきだろうと思います。
ただ、日米安全保保障体制が、未来永劫続くかどうかはわかりません。専守防衛を転換せざるを得ない日が来ることも想定し、その研究は具体的に、しっかりと行っておいたほうが良いと私は考えています。