アイドル刺傷事件「警察が迅速に動けるための改革が急務」悲劇を防ぐためには?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160523-00004680-bengocom-soci

今後は、ストーカー規制法の改正により処罰対象を現実に沿ってさらに広げたり、警察の体制をより強化して、現におこなわれている行為自体がただちに犯罪構成要件に該当していなくても、人身の危険があれば防犯のため迅速に動けるようなものにするといった改革が急務ではないかと思われます」

記事で、私がコメントしたように、ストーカー規制法上の「つきまとい等」は、あらゆるストーカー行為を網羅的に処罰対象にしているわけではありませんから、そこからこぼれ落ちつつ、悪質で問題ある行為というものは出てきます。今後も、処罰すべきものを処罰するという観点から、見直しや改正は継続的に行われる必要があると思います。
いろいろと取材を受ける中でも言っているのですが、警察のみにこういった問題への対応を委ねるのではなく、例えば、ストーカー、ドメスティックバイオレンス児童虐待といった問題に対応する総合センターのような機関を公費も投入して作り、警察も連携しつつ、専門家(カウンセラーや対応について経験のあるアドバイザーなど)が相談を受け対応に当たるといった仕組み作りも行う必要があると思います。警察にも、対応をより改善してほしいとは思いますが、警察力だけでは限界があるのも事実で、何かあれば警察を叩いて、というだけではない、建設的な取り組みの必要性を痛感します。