美濃加茂市汚職:控訴審は名古屋高裁で8月25日

http://mainichi.jp/select/news/m20150423k0000e040179000c.html

名古屋高裁は初公判の期日を8月25日に指定した。

刑事の控訴審の期日を決めるに当たっては(民事も同様ですが)、控訴趣意書提出期限が指定され、提出された控訴趣意書を裁判所が読んだ上で第1回期日が指定されるのが普通で、まだ控訴趣意書が提出されていない(と思われる)現段階で第1回期日が指定されるのは、極めて異例だと思います。これは、弁護人が強く求めたということもあると思われますが、既に事件記録は地裁から高裁へ送付されて高裁は判決文とともに記録も一通り読んでいるはずですから、控訴趣意書を読んだ上で期日指定するまでもない、現段階で比較的早期の第1回期日を指定できると判断したことによるものと推測されます。さらに踏み込んで言えば、1審の無罪判決が覆される余地があると高裁が現実的に考えていれば、検察官の高裁における補充立証の様子を見るとか、第1回期日を現段階で決めがたい要素を考慮するでしょうから、あくまで現段階で、ということにはなりますが、高裁の心証は1審の無罪判決維持に大きく傾いていると予想することができそうな気がします。期日指定から見えてくるものもあるものです。