ステマ、過去にも問題化 法規制には慎重意見も

http://www.sankei.com/west/news/150321/wst1503210020-n1.html

インターネット通販大手「楽天市場」で疑いが発覚した好意的な口コミの「やらせ投稿」。企業や店舗がブログやサイトに一般消費者を装って商品などの評価を書かせる宣伝手法は「ステルスマーケティング」(ステマ)と呼ばれ、たびたび問題になってきた。ネット上では、検索上位の商品や口コミ評価の高い店が消費者に選ばれる傾向が強く、ステマを法規制すべきだという声が上がる一方、慎重意見も出ている。

元検事でネットトラブルに詳しい落合洋司弁護士は「規制範囲によっては言論の自由の萎縮を招きかねない」と指摘。「運営会社が不正を極力排除する評価システムを構築し、それでも不正を繰り返す業者には法的手段に訴えるようなバランスが望ましい」としている。

「インターネットで嘘を書いてはいけない」という規制がかかるようになると、表現の自由への萎縮的効果が懸念されますし、では、こういった「ステマ」だけ規制するのもバランスが悪く、また、何をもってステマとするのか、規制する上での技術的な問題もいろいろあると思います。例えば、食べに行った店でおかずを1品多くつけてもらって、店主から、ネットでもよろしくねと言われ、おいしいと元々思っていたのを、ものすごくおいしかったなどとオーバーにレビューで書きました、といったことまで規制するのか、できるのかといったことにもなるでしょう。
何かあればすぐに法規制だ、厳罰だと安直に騒ぐのではなく、こうしたステマの場になっているのはビジネスで運営されている口コミサイトが中心ですから、必要なコストをかけて健全な場になるよう工夫するのが先決ではないか、そうした自助努力では対応できないその先に、法的手段、さらにはやむを得ない範囲内での法規制といったことを考えるべきではないかと、私は感じています。
違法性ということを考える場合、民事上の不法行為等だけでなく、前に食べログの件でコメントしたように、

【「食べログ」で順位操作】識者談話
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20120109#1326048653

偽計業務妨害罪が成立する可能性もあるでしょう。