男性巡査を警察官殺害などの非行内容で家裁送致

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000091-asahi-soci

男性巡査は県警のこれまでの調べに「(井本警部から)書類の訂正などを何度もさせられ、理不尽に思えた。嫌がらせを受けていると感じた」と供述。「犯行直前に書類作成の指導を受け、ストレスのようなものが一気に爆発した」と説明しているという。

警察官というと、パトカーに乗って疾走したり犯人を逮捕したりと、そういう場面が思い浮かび勝ちですが、実際は、いろいろな書類を作成する「書類作成屋」のような側面がかなりあります。高卒で警察学校を出たばかりの19歳では、ベテランの巡査部長から見て、書類作成で不十分な点は多々あったと推測され、指導が厳しくなったこともあったでしょう。だからといって、拳銃で射殺してしまうという若い警察官は例外中の例外と思いますが(そう信じたいですが)、こういう人物が出現する、そういう状況にあることは冷厳たる事実として認識しておく必要があると思います。
良いとか悪いとかはともかく、かつては先輩から後輩への、当然あるべき厳しい指導であったものが、現在ではパワハラとなり、最悪の場合は、上記のような事件のように殺害までされてしまう、そういう教育、指導の難しい時代に我々は身を置いているということでしょう。面倒なことは避けたいから教育、指導はできるだけしないとなれば、伝承されてきたものが伝承されず社会は確実に衰えていきます。なかなか難しいところです。