検事「こう質問するから」 尋問メモ、贈賄側業者が語る

http://www.asahi.com/articles/ASG277SBXG27PTIL02F.html

「こう質問するから、こう答えたらどうか」
検事はこういって尋問メモを差し出したという。鈴木氏の有罪の決め手となりうる「全量回復」の口利き依頼をしたと自分が証言することになっていた。
さらに、尋問メモには検察側の質問にとどまらず、鈴木氏の弁護士が質問しそうな項目もずらりと並んでいた。

こうした証人テストに関する問題点は、

検察、裁判証言を指示か 宮城3人殺傷、密室で「予行練習」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140105#1388912037

でもコメントしましたが、こうしたメモを渡すと、証人が記憶に従って証言するのではなく「渡されたメモの答えの部分を覚え込まされ証言する」ということになりかねませんから、厳に差し控えるべきでしょう。そういった手法自体を、即、違法、とまでは言えませんが、極めて不当な、メモの内容や証人とのやりとりによっては、偽証教唆にもなりかねない(そうなればもちろん違法ですが)危ういものがあると思いますし、法廷での証人の証言を歪めてしまう恐れが大きいと思います。
私のコメントは、ネット上でログインすれば読め、あるいは今日の朝刊紙面で掲載されていますが、そういった趣旨でコメントしたものでした。
最高検は、こうしたおかしな方向へ流れつつある証人テストの適正を図るために、ガイドラインを定め遵守させるなど、必要な措置を講じるべきでしょう。